サポーター生活となって一週間。
ギプスと松葉杖に比べると楽になりましたが、
外を歩くときは、「私は怪我人です」とのアピールも大切。
「機敏に動けない者です。のろのろしていますがご容赦を」
これは人の優しさを信頼し、甘えてのことですが、
(弱者に付け入る輩もいるので、状況によりますが)
先を急ぐ他人様のリズムや感情を邪魔しないことも、お互いのための安全歩行。
まずは当然、杖をつき、動きやすいTシャツにジャージで、
片手は空けておきたいので日傘は差さず、日除けの帽子とマスクと腕までの手袋を装着し、
リュックを背負い、靴はサポート機能のあるスニーカー。
よっしゃ完璧、
と、鏡を見ると、
……あれ、元気にハイキングするおばちゃんにしか見えない。
これから登山しそうな勢いやん……!

↑近所で400円で買った帽子。
いや、昔、2回、骨折したときは、もっとわかりやすく痛々しかったのですが。
1回目のサポーター時期のときは、某バンドのライブの飛び入り参加で、
杖をついてステージに上がり、
トム・ウェイツの「トム・トラバーツ・ブルース」のカヴァーを弾き語りしたら、
客席の人たちが涙ぐまれ、
自分のライブでそこまで泣かれることはないので、
おお、ええお客さんたちや、と感動していたら、
打ち上げで某ベテランミュージシャンに、「その足は……?」と訊かれ、
「あ、酔っ払って転んだんです」と答えると、
「……俺の涙を返せ!」と怒られたこともありました。
いや、足の悪い人間に、勝手にドラマをつくって盛りあがった代が欲しいですわ、
みたいなことを返したですが、まあ、わかるところもあります。
それに、当時の私は若く華奢な女の子で、
酒を飲むのもストレスからという自覚があり、
足を折って恥じても、精一杯、この1曲にかける切実さがあり。
いまは、そんな切実さってなくて。
ないなぁ。
おばちゃんになって、ふてぶてしくなって。
道で重そうな買い物袋を持ったおばあちゃんがいると、
杖を隠して「荷物、持ちますよー」とご自宅まで一緒に行き、
おばあちゃんから、「この人、悪いこと考えてへんやろか」と思われることもなく、
「ありがとうな。この辺りはな、昔はここはこうで、ここはこうでな」と話していただき、
「ちょっと待っとき」と、お庭のお花をいただいたりして、
そんなことも、昔よりも角が取れたから、信頼していただいてのことなのかな、と。
若い頃は、しんどそうなおばあちゃんに、声をかける勇気も持てなかったです。
齢を取ると、また付け入る悪人が出てくるからね。
守れる人間が守ったらええねん。
甘えられたら甘えたらええねん。
て、成長しているやん、自分。
でもいまも相変わらず酔っての怪我なので、やっぱり成長していないのですが、
楽しいお酒ばかりだったので、良いのです、成長しないものがあっても、きっと。
先日は久しぶりにファミレス飲み。

噂に聞く、ロボが運んでくれましたよ。

マルゲリータとクワトロフォルマッジョのピザに、トマトソースパスタ。
美味しい。

さて、定期的なご案内。
10月22日(日)に、高校の同級生でもある多岐川装子のライブにゲスト出演します。
日時:10月22日(日)
場所:恵比寿アートフェフレンズ
開演:13:30(開場12:00)
料金:5.500円(ドリンク付・自由席)
チケット購入は、恵比寿アートカフェフレンズ(03-6382-9050)か、
このページの右下にあるうかみ綾乃公式メールまで、
・お名前
・メールアドレス
・件名(10/22)
・本文(チケット枚数)を書いて送ってくださいませ。

多岐川装子のツイッター(X)はこちらをクリック→
多岐川装子)
ミュージカルの役者さんは、たまに疲労で足を傷めたりもするけど、
その分、通常の人間よりも、靭帯が伸びきっているのだとか。
今回は人気シャンソン歌手の山口恵利佳さんもご一緒です。
いまはまだ何度か短時間にお会いしただけですが、まさしくプロの歌い手で、
めっちゃいい子で、お人柄の魅力がオーラを増している方。
あと一ヶ月ちょっとか。
ステージは絶対に甘えられないからね。