お花見同店会

昨日はご近所さんたちとお花見。

天気予報では15時から雨とのことで、
そうしたら15時1分からぽつぽつしはじめました。
アメダスすごいなぁ。

曇っていたけど、桜って灰色の空にも似合うんですよね。
そういえば薄ピンク色と薄灰色って、
病院や図書館の配色に使われていることも多いです。

15時にはすっかり食べて呑んでいたので、
そこから居酒屋に移動して、三時間ほどまたお喋り。

メンバーは、以前あった定食屋さんの常連客と、
お店のお母さん。
毎日、肉、魚、野菜メインの、バランスのいい
日替わり三食を用意してくれて、
魚メインを頼んでも、肉料理も野菜料理を
サービスで出してくれるときもある、
いつもお腹いっぱいになるお店。

席はカウンター五席のみ。
呑みたいときは呑み、誰かと喋りたいときは喋り、
黙々と食べたいときはテレビを見ながら黙々と食べ、
みんな次のお客さんのために長居はせず、
食べ終わったらカウンターの台に食器を重ねて帰る、
自由であたたかいお店だった。
食べきれないときはお弁当にして持ち帰らせてくれた。

お母さんのお母様がご病気の間は、
私が留守番して皿洗いしたり、お客さんに小鉢を出したりって
こともしばらくあった。
昼間だけアルバイトさんがいたのだけど、
その方の本職が馬のお世話をする仕事だったので、
忙しい競馬シーズンや出産シーズンは、急遽私が呼ばれて
お弁当づくりや配達を手伝ったり。
そこでまたバイト料として、食べきれない量の
お弁当や余った素材をもらって帰り、
私の冷蔵庫は常に満杯だった。

定食屋がなくなってしまってからは、
常連客のおじさんのひとりが声をかけてくれて、
みんなで年に一度、集まってお花見している。
遠くに引っ越したご夫婦も、電車を乗り継いで来てくれる。

昨日は久しぶりにみんなでお母さんの手料理を囲んで、
自家製のおでんと蕗味噌もいただいて、
今日、起きて食べると、やっぱり体がほどける味。
お母さんとみんなが元気だと、本当に安心する。

展覧会『清深』

3月27日〜29日。奈良にて、
坂野耕二氏が参加の展覧会『清深』が開催されます。

同じ関西出身でのご縁がある、画家、書家、版画家の
坂野耕二氏の作品に惹かれて10数年。
お人柄はお会いするたびに柔らかく話しやすくなっていくのに、
(お互いに齢を取りますからね)
ご作品は年々鋭くなって、感想を申し上げるのも怖いくらい。

なんて言ったらいいんだろう。
圧迫感のある針の先端というか・・・うぅ、
ずっと探しているのに、まだちゃんと表現できない。

絵の底に入り込んでいって、見た後に、
自分の体の重さに気づく。

『清深』として結集した芸術家集団最後の展覧会です。
関西在住の方は、よろしかったら是非お立ち寄りください。

場所は第一会場がこちら。

奈良県生駒市芸術会館『美楽来』

9:00~17:00(最終日16:00まで)

東日本大震災復興支援チャリティーも行っています。

第二会場が、

ギャラリー『宗』

10:00〜18:00。

周囲の景色も素晴らしい場所にあるのですが、
どちらも車でのご来場はご遠慮くださいませ。
ここだけは、土地だけはある奈良の田舎のくせに申し訳ないものの、
いつも車でいっぱいになって、
私と母とで困り果てたことがあります。

奈良は2月からウグイスが鳴いているらしいですよ。
ウグイスとホトトギスの違いがなんだかわからなくなっている
東京砂漠の私ですよ。

しっぽりがつっと

昨日は深志美由紀ちゃん、大泉りかちゃんと、
某打ち合わせの後に三人呑み。
久しぶりにがっつり喋って呑んだ。

酔っ払って誰かと語り合った翌日って、
いやーな気分で起きる場合と、
スカッと目が覚める場合とがあるんですよね。
私は前者が多いんですけど。

アレですよ。
呑んでなにかを言い過ぎると、たいてい後悔するんですよ。
でもさらっと受け止め合える同士だと逆に実りがあったり、
感情を言葉にできたりするんですね。

楽しかったー。充実した。よっしゃ今日も仕事しよう。


ベランダから見える桜が満開。
白いのでオオシマザクラ?
その桜の木のあるお宅が、毎年この時期は一晩中、
庭の灯りをつけてくださるんです。
きれいなものは、いつ見てもきれいです。

「職場の華」あったあった

20日に非公開になったルミネのCMが、いまだに炎上中。
あれはほんと引きますね。おもしろ絶望です。

ただ、あのCMでセクハラされているのは、主演の女性だけではなく、
巻き髪の「職場の華」さんもだっていう視点もね、
もちょっとあったらいいなぁなんて思う。

美人が美人の役割を勝手に押しつけられ、
軽薄な男や想像力の鈍い上司たちに
「いやぁ、今日も可愛いねえ」
「肌がぷりっぷりだねー。脚もきれいだねー」
などと言われ続けるのは、
ときに「ブス」と、距離感のある貶し言葉を吐かれるよりも、
直接、肌に悪寒として這い回るおぞましさがある気がします。

「それに比べて○○は、それで化粧してんの?」
なんて他の女性を揶揄するネタに使われたときには、
その場にあるものをひっくり返して、発言した男を
蹴り倒したい衝動に駆られます。

上っ面のみで扱われることへの屈辱は、
どんな人間も一緒。

距離感を勝手に縮められた上でのセクハラの
気持ち悪さを知っている人は、
そうでない人たちの受けるセクハラと、
意見を発言できることが、羨ましく見えさえする。

そして「職場の華」さんはたいてい1グループに1人なので、
共感してくれる人もなく、
彼女の意見こそ需要がなく、ニコニコしていても孤独です。

だったらくだらない人のいない職場で働ければいいんですけどね、
そこそこの中核企業のルミネでこれですからね。


しかし「職場の華」なんて言葉がいまだにあったんですね。
感性の古い人たちは、古い日本語を思い出させてくれるもんです。
そういえば、昔、ブラジャーを「乳バンド」と連呼して
喜んでいるオジサンが、大手テレビ局にいらっしゃったものでした。
いまならむしろ仕方のない生き物として、愛でてあげられます。

座談会でした

昨日はほぼ同期の作家さんおふたりと、三人での座談会。

仕事でのお喋りって、サービスでの自虐とか
中途半端な空気読みによる知ったかぶりとか役割従事とか、
つい無駄なことをしてしまうことが、
会話スキルの低い私など多いのですが、
今回はベテランライターさんへの信頼もあって、
無駄を考える余裕もないくらい、
おふたりの、経験に裏打ちされたひと言ひと言に
反応していた二時間でした。

以前から好きな作家さん方でした。
緊張をともにしてお話しできる機会をいただき、光栄。
文章って佇まいなのだなぁ。

でも紅一点(?)としてちょっとサービス発言したアレは、
たぶん誌面でも使われるだろうなぁ(笑)


発売時期を考えて、春っぽい格好をし、
久しぶりにヒールの高い靴を履いていったのですが、
作家になって以来の一日100歩生活で、
足の皮膚がすっかりデリケートになっていたようで、
家から駅に着くまでの間に靴擦れを起こしてしまいました。

途中でケアしたため、座談会には申し訳ないことに5分の遅刻。
会と酒席が終わっての帰り道は、
駅から家まで歩くのも辛くなってしまい、
人通りが途絶えたところで、もう靴を脱いで
裸足になっちゃいました。

改めてアスファルトを直に踏んでみると、
いろいろ階級があるのね。
混じりものが多くてデコボコごりごりと
足裏を刺激してくるものから、
均一でなめらかなものまで、三種類くらいを体感。
白線は新しいものほどひんやりと、痛んだ皮膚に優しかったです。

『日本の官能小説』『吉原事典』

昨日は読書二冊。

一冊は、永田守弘著『日本の官能小説」(朝日新書)。

マッカーサーが厚木飛行場に降り立つ場面からはじまる本書、
戦後の日本の性文学が、闇市と食糧難、ビートルズや大阪万博、
ロッキード事件、あげまんブーム、ベルリンの壁崩壊、などの
時代風景と絡め合わせて紹介されている。

作品、作家はジャンルに囚われない。
ほんの一部だけ挙げると、『肉体の門』『ファニー・ヒル』、
『奇譚クラブ』『美徳のよろめき』、川上宗薫、団鬼六、宇能鴻一郎、
現代の奇才と登場しはじめた女性作家たち。

私も、『指づかい』(幻冬舎アウトロー)で、
女の情念を描く作家として紹介されていた。

そして、帯では『ドミソラ』(幻冬舎)が、
『四畳半襖の下張』『チャタレイ夫人の恋人』『きんちゃく日記』
『太陽の季節』『聖泉伝説』など、
時代の名作と並んで、挙げられている。
なんて光栄なこと・・・!

当時の社会の闘い、ときに検閲の憂き目に遇いながらも、
信じた表現をやるしかない人々のエネルギーがはち切れている。
性の視点で描かれた大歴史書です。


二冊目は、永井義男著『吉原事典』(学研M文庫)

資料として、まずは必要な箇所だけ拝読させていただくつもりが、
図説入りの吉原の様子と、活き活きとした人々の描写に
ぐいぐい惹き込まれた。

吉原は二代将軍秀忠の時代につくられた公許の遊郭。
いったん移動した後の新吉原は、敷地20767坪、
時代の変遷もあるが、およそ一万人が生活し、遊女は約三千人いたという。

豪奢で工夫を凝らした妓楼のつくりはどのようなものだったのか。
客はどのように遊女を買うのか。その値段は。
そこで商売をする人たちの生活や食べ物、娯楽は如何なるものか。

いちばん興味を持った遊女たちの人生。
江戸時代はほぼ100%が性病、あるいは結核に罹患し、
20代で命を落とす遊女がほとんどだったという。

また、ごく稀に身請けされたり、年季が上がって吉原から出ても、
病気のために30前後で亡くなる女性も多かったそうだ。

それに元花魁を妻や妾にするのは旦那方の自慢ではあったが、
彼女たちは家事が一切できず、世間の常識にも疎く、
吉原時代に懸かった病気のせいで子供をつくることも難しく、
よほど身の回りの世話をつかせるような裕福な者とでないと、
結婚なり妾生活も簡単ではなかった。

そして生活のために、吉原の下級妓楼に雇われたり、
市中の違法遊郭、岡場所に流れてもいく女性も多い。

だけど、やっぱり若い女の子たちの世界。
彼女たちが張り店の合間に双六や歌に興じ、
たまに妓楼の外の大きな湯屋に連れ立って行き、
帰りにお菓子を食べて、禿たちの髪を結ってやり、という賑やかで楽しそうな姿は、
いまの女の子たちと変わらず、黄色い声が聴こえるようだ。


淡々と事実を重ねながら、たまに意見を差し込む著者の、
彼女たちへの眼差しがあたたかい。
吉原内で働く人々や客たちに対しても、残酷な現実も映し出しつつ、
享楽の、夢の世界に生きる人間の愛嬌と信念を朗らかに描いている。

ネタバレのように長々と書いたけれど、以上はごくごく一部。
まだまだ奥深い吉原が書かれていますので、
興味のある方には、ぜひ手に取っていただきたい。

読んでよかった。
彼女たちの人生を、自分自身も含めて真っ直ぐ見つめる眼を持つ作家でありたいと、
改めて書く方向が尖りだした。

3月17日『林先生の痛快! 生きざま大辞典』放送

3月17日放送『林先生の痛快! 生きざま大辞典』(TBS)に出演しています。
関東以外では、他日放送の地域もあります。

今回は総集編。
熱いです。どうぞご覧ください。


電子書籍サイト「秘密の本棚」ではいま、初めて書いたBL純愛小説『夏の嵐』の無料キャンペーンを行っています。
ゲイの風俗社会を舞台にした『飢えた共喰い』は、半額で配信しています。
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さて現在、スケジュール調整が下手なため、
長編と連載作品を同時に執筆中。
4日かけて人をひとり死なせ、3日ごとにふたりをイカせています。

飛び道具でもない限り、人ってそこそこ愛していないと殺せない。
絞殺とか刺殺とか、これほど相手と密着する行為はない。
バイブも飛び道具。
実はステルス性能のあるローターを開発したんだけど、
使用するタイミングをひとり会議中。

松谷みよ子さん

児童文学作家の松谷みよ子さんが亡くなられました。
享年89歳。
心からご冥福をお祈りします。

『モモちゃんとアカネちゃん』シリーズは、母親が揃えてくれて、
何度読んでもわくわくした。
小学校中学年になると、当時、絵を習っていた近所の画家さんの
小さな娘さんにせがまれて、
しばらく行くたびに読み聞かせた記憶がある。

小学五年の夏に、『ふたりのイーダ』を読んだ。
夏休みの読書感想文の本にと、小学校の図書室で借りた一冊。

広島の原爆の恐ろしさが、
毎日を伸び伸びと生きていた、生きていたかった、
幼い女の子と男の子の視点で描かれていた。

一度、好きになった作家って、いつまでも好きで、
松谷みよ子さんの作品を読まなくなって長いこと経っても、
東日本大震災の後、ふと、この方だったらこれをどう書かれるのかな、
いまどうしていらっしゃるのかなと、お名前を検索したことがある。


そしていま、夏の昼間、ひとり汗を垂らして『ふたりのイーダ』を
読んでいた、遠い記憶を思い出すと同時に、
ほんのはしくれでも、表現者として生きている自分を
振り返らせていただく。

たまに、五年ぶり、十年ぶりくらいに私の名前を検索して、
「Aja」ではない「うかみ綾乃」のサイトのメールフォームに
辿り着いてくれる人たちがいる。
「98年の、あのライブに行きました」
「20代から30代にかけて、毎回通っていました」
「あの頃の自分はこうでした。その中で、あの歌詞が……」


人生のひとときと重ね合わせて、思い出す人がいる。
思い出してくれる人がいる。
その素晴らしさに感謝。
感謝を、自分なりに返していける人生にしたい。
『ふたりのイーダ』、もう一度、読み返そう。

『ミステリーはエロスの香り』

展覧会のお知らせです。

3月10日〜15日
官能挿絵画家八人展『ミステリーはエロスの香り』
ギャラリー新宿座
12:00〜20:00(最終日17:00まで)
10日は17:00よりオープニングパーティ

出演作家
いしいのりえ、石川吾郎、冴羽日出郎、
佐藤ヒロシ、佐藤与志郎、摩周子、
レオ澤鬼、中村成二


ギャラリー新宿座のサイトはこちらです。
http://shinjukuza.jp/project/『ミステリーはエロスの香り』/

うかみは推薦文を書かせていただきました。
皆さんの絵を拝見するのが、私も楽しみー。

座談会と食事会

3月3日は、深志美由紀ちゃん、大泉りかちゃん、
ライターの安田理央さんと座談会。
美由紀ちゃんとりかちゃんとは、
テレビの新番組立ち上げという幸せな挑戦をともに味わい、闘ってきた
仲間なのに、会うとまた新鮮な内容をみっちり話せるのが凄い。

終了後の呑み会では、音楽にも詳しい安田さんと
昔のミュージック話になり、楽しかったー。
そして帰宅してから久しぶりにジェフ・バックリィやREMを
聴きまくって、感傷的になった一夜。

4日は、著作権を専門になさっている弁護士さんたちとの食事会。
著作権についてのお話もかなり興味深く聞かせていただいたけど、
ストーカー犯罪の立証には、行う側に恋愛感情がないと
難しいというのが、私にとっては驚きの新事実。
いくらつきまとっても、恋愛感情がないとただの嫌がらせになるのか。
でもストーカーしている時点で、行う側を動かしているのは
恋愛感情というよりも執着心だよねぇ。
もっと自分でも調べて、また改めて聞かせていただこう。

さてまた執筆生活。
ふたつみっつシーンを書き続けていくと、
自分も幾つかの経験をした錯覚に陥って、一日がなんだか長い。
あれ、洗濯物を干したのは昨日じゃなくて今日だっけ、
煮物をつくったのは昨日だよね、一昨日じゃないよね。
最近、脳の機能に自信がなくなると、
けん玉をして落ち着くことにしている。
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