大内義昭さん

先日から溜め息ばかり。

22日、音楽プロデューサー、ミュージシャンの
大内義昭さんがお亡くなりになりました。
享年55歳。

氏が九州に拠点を移されて以来、もう15年以上もお会いしていない。
そんな私がブログに書くのもどうかと思ったけど、
自分がいま仕事をできているのは、
いろんな方々との仕事やご縁が転がってのことだと、
氏の訃報で深く感じる。

大内さんは、私のスタート時点で、
いろんなことを教えてくださったミュージシャンだった。
初めて私の歌にアレンジをつけてくださったのも大内さんだった。
大内さんが関わったミュージシャンの中では、
私は相当に売れないほうだったけれど。
こんなに、実はもう一度お会いしたい方だったんだと、
いまになって思う。

藤谷美和子さんとのデュエット曲『愛が生まれた日』、
小比類巻かほるさんをはじめとする
多くのヒットミュージシャンの作曲、プロデュース等でご活躍なさり、
現在はご自身の音楽活動をされながら、九州で音楽学校を経営されて、
若いミュージシャンの育成にも力を注いでいらっしゃった。

私はデビュー前に一年半、音楽ラジオ番組でご一緒し、
その後はアルバム曲でアレンジしていただいたり、
大内さんが音楽担当をなさったアニメ等のサントラに
参加させていただいたり。
ひたすら優しい方だった。
洒落た冗談を軽やかにおっしゃる一方で、
音楽や音楽仲間に、とても熱い情熱を抱いていらっしゃった。

人は必ず死ぬし、
早い遅いはそんなに問題ではないと思う。
まだ生きている者、たとえば私は、
なにひとつ恩返しできなかった自分への後悔を、勝手に抱くだけだ。
そうした後悔を、無駄にしたくない。

ご冥福を、心からお祈りする。

セックスレスは問題なのか

「セックスレス」という言葉が出て以来、
たまに取材等で「レスの人たちにひと言」と
求められるときがあります。
毎回、「レスかどうかより、その理由を大切に」と答えています。

まず大前提として、セックス行為が嫌いとか面倒な人って、
大昔からけっこういたに違いないんですよ。
先天的なもの、後天的なもの、所以は様々。

でも近年まで、女性には性欲も、
拒絶する権利も認められていなかったし、
男性のほうにもおそらく、
「嫌い」とは言いにくい風潮があったようにお察しします。

いまは、少しでも堂々と「嫌い」「面倒」と言いやすい時代になって、
とても健全で良いと思います。


ただ、やはり現在でも、この「問題」が語られるときは、
「したい人」「しなきゃと思う人」の意見が主流。
「私はしたいのに、夫から拒まれて苦しい」
「妻にだけ性欲が湧かなくて、他では勃って罪悪感がある」
「しなきゃとは思うんだけど、なんとなく億劫で」・・・等々。

相談された「専門家」は、「セックスの良さ」を語り、
「ふたりで良きセックスができる方向へ」アドバイスします。


ーーそれで幸せになれる人たちはいいけれど、
「したくない人」の意思は尊重されないのでしょうか。

これはセックスレスというより
コミュニケーションの問題だと思うのですが、
離婚裁判の判例でも、
「自分はしたいのに相手が拒絶して辛い」場合は、
「相手」が有責となりますが、
「自分はしたくないのに相手が不満を表すので辛い」側の主張が
聞き入れられた例は、聞いたことがありません。
「したくないこと」のみが、一方的に「問題」視されている。


どうしても、世の中的にギラギラした人を増やしたいのなら、
動物って、安易に手に入るものに対しては、
ドーパミンが分泌されないようにできているそうなので、
セックス関連の情報を、メディアから減らせばいいんです。
そうしたら飢えを覚える人も出て、
官能小説もいまより読んでもらえるかもしれないなぁ。


ちなみに、男性対象の統計によると、
収入の多い人ほどセックスレスになりがちで、
生涯に経験した女性の数も少ないそうです。
快楽ホルモンが仕事に向かっているのでしょうね。

私は真逆のタイプも好きになりがちですけど、
仕事ができなくてセックスも面倒な人間って、
なんか救いようのない感じではありますね。


思うのは、大多数の欲望を価値観にして、
弱者、あるいは弱者の味方になったつもりで、
強者になっている場合も多いんじゃないかな、ということです。
なにかを求めるのも拒絶するのも、
相応の代償を自分が支払うのはもちろん、
相手にも支払わせている自覚は、お互いに必要なはずですね。

B.B.キング

一本仕上げたら観に行こうと思っていた映画があったのですが、
予定より2日遅れたーでもよし仕上げた明日行こー、
と場所をチェックしたら、
東京上映は2日前に終わっていました。
自分いろいろアカンすぎる・・・

6月に大阪で上映するようなので、帰省ついでに行こうかと思いつつ、
60代の母と一緒に観ていい内容なのか、ちょっと心配。


ところで14日にB.B.キングが亡くなってしまいましたね。
享年89歳。

20代前半の頃に行った彼のブルーノート東京のライブが、
ずっと心に残っています。

大ファンというわけではなかったのですが、
行ってみたらとにかく楽しい。
なんてギターが滑らかなの、声が体に響くの。
でもそれだけじゃない。
余裕綽々の笑顔、お茶目な仕草、
サポートミュージシャンとの掛け合い、
すべてにムチャクチャ弾ける。
最高に幸せ!

グイグイ迫ってくる彼のこのパワーはなんだろうと思っていたら、
アンコールが終わって退場するときに、
自分が使っていたピックや身につけていた指輪、ネッカチーフなどを、
ポンポン客席に投げてくるんです。
投げるというか、かなりの数なのでバラまき状態です。
ただでさえ熱狂していた客席は、
そのパフォーマンスにふたたび大昂奮。

最後の最後まで、なにがなんでも楽しませてやるぜ!
というエンターテイナーとしての気合い。
きっと投げる用のピックや指輪を、前もって用意していましたね。

いまの日本の多くのミュージシャンもそうだけど、
たいていライブをし始めるときに、
ライブハウスで組まれる日程は平日の夜からで、
集客力をつけていくとともに金曜、土曜、日曜と、
さらにお客さんが集まりやすい日をもらえます。

歌が良くて演奏が上手いのは当たり前。
大切なのは、プラスどうやって目の前の客を楽しませるか。

客席にニッコニコしてピックを投げまくるB.B.キングに、
大勢のミュージシャンの歩いてきた道まで見せてもらった気がし、
なんだかもう末代まで語りたいような、熱く感動したライブでした。

エリック・クラプトンとの共作アルバム『Riding With the King』、
ふたりとも格好良すぎて泣けます。

サイゾーウーマン〜トークイベントレポート

5月4日に行われた映画『がむしゃら』の
トークイベントレポートが、
cyzo womanで、配信されています。
(記事:いしいのりえ)

http://www.cyzowoman.com/2015/05/post_15930.html

映画の良さはもちろん、
引き締まった無駄のない、同時に熱くふくよかな文章。
どちらも女の凄みを秘める作品。

プレゼント

母の日、プレゼントを贈った母から、ありがとうの言葉。

プレゼントって、贈ることが嬉しくて、
喜ばれたら、喜んでくれてありがとう、と、もっと嬉しくなる。

プレゼントをしたい人がいるのは、幸せなことです。


実家のある奈良つながりで、
奈良の鹿愛護会では、6月1〜30日まで
今年生まれた子鹿を公開します。

場所は春日大社内の鹿苑。
午前11時から午後2時。
入場料は愛護協賛金として300円、高校生以下は無料。

一年でもっとも花が咲く季節ですね。
ピクニックや旅行がてらに、ぜひどうぞ。
デートにもいいですよ。
子鹿は人間の優しさやお茶目な部分を引き出してくれます。
大人鹿は鹿せんべいを狙って人間を取り囲み、噛んできます。

春日大社参道沿い、鹿苑の斜め前にある「荷茶屋」も
オススメ。
ふんわり優しい味噌ベースのお粥が美味しく、
お酒のおつまみにも最適です。

子供の頃、家族と一緒にこの茶屋の庭でお粥を食べていたら、
おじいさんがひとり、緋毛氈の敷かれた縁台であぐらをかき、
景色を眺めながらお猪口を傾けていたんですね。

どこかで鹿が「キューン」と鳴いていました。
おじいさんは近所からお散歩にきたような格好でした。
風流で、格好よくて、
私も大人になったら、ここで昼間っから熱燗を呑もう、と
心に決めた小学五年生でした。

今日は徹夜で仕上げた原稿を朝の10時に提出し、
寝て夕方に起きて、起きてすぐにビールを一缶開けて、
大人になってよかったーと思いました。

スポニチ『楽園の女』

スポニチで連載中の『楽園の女』、
二ヶ月目に入っています。

挿絵は以前からご一緒したいと願っていた大柴宗平さん。
妥協のない繊細な線が好きです。

この前は女の子がピアノの前に座る場面を書きつつ、
どんな絵になるか楽しみにしていたら、
想像以上に緻密な鍵盤が美しく、見蕩れました。

挿絵画家さんを掻き立てる文章を書きたいものです。
だからってオーストラリアのディジュリドゥとか、
調べるのに時間のかかりそうな楽器を
出したくなってはいけませんね。
いやいいのかな。私も書くのが大変になりそうですが。

ちなみにディジュリドゥはシロアリに食われた
ユーカリの木でつくられます。
食われた箇所が、音階を表す穴になるんですね。
アルペンホルンももともとは、
建材に使用できない歪んだ木を、
「だったら楽器にしちゃえ」とつくられたのだとか。
思いつき次第で、なんでも素材になるものです。

ちまきと柏餅

スーパーの店頭にちまきと柏餅が並んでいたので思い出しました。
今日はこどもの日。

昔から関東では柏餅、関西ではちまきが親しまれているそうです。
西日本では柏の木そのものがほとんど自生しておらず、
関西で柏餅をつくる場合は、
サルトリイバラの葉が多く使われるとのこと。
そういえば私も、子供の頃から食べていたのはちまきでした。

「ちまき食べ食べ兄さんが」の『背くらべ』の作詞は
静岡出身の童謡作家、俳人の海野厚。
七人兄弟の長兄で、東京から実家に帰省できなかったときのことを
弟の目線で書いたといわれています。

「ちまき」にしたのは文字数や語感のためかな。
それともこの方のお宅ではちまきだったのかな。
兄弟が七人もいたら柱は傷だらけで賑やかだったでしょうね。

異形の孤高

『がむしゃら』トークイベント終了。

ゴールデンウィークのど真ん中、
いいお天気の真っ昼間。
お客さん少ないかな、でもいいや、
来てくれた人たちにいい時間をお届けしたいな、

と会場に入ったら、思いの外の大人数。

みんなおかしいよ。デートとかしないの。
って、私も同じ。
安川惡斗さんのひたむきさに触れて、最高の休日でした。
来てくださった皆さん、ありがとう。

惡斗さんの、お母さまとのお話が胸に痛くも、あたたかかったです。
親って、大切にしたほうが、後で後悔せずに済みます。

高原監督が、私の感想に対して、
残酷すぎるほど率直で、おもしろかったと
おっしゃってくださいましたが、
この映画を観ると、言葉を選んでの感想なんて言えない。
惡斗さんの剥き出しが、観る人を剥き出しにしてくれる。

渋谷イメージフォーラムでは8日まで。
その後、全国各地での上映が続きます。

この映画に出会えて良かった。
まだの方はぜひご覧ください。

5月4日『がむしゃら』上映&トークイベント

日にちが近づいてきたので、また告知いたします。


○5月4日(月)  映画『がむしゃら』上映&トークイベント
 上映時間    11:00〜
 会場      渋谷イメージフォーラム


上映後、高原秀和監督、主演のヒールレスラー安川惡斗さんと
トークイベントを行います。

惡斗さんに幾つか、訊きたいことがあります。
ご覧になった皆さんも、その場で発言していただければ嬉しいです。

映画の紹介はこちら↓

http://www.maxam.jp/gamushara/#Theater

渋谷イメージフォーラムの地図はこちらです↓

https://www.google.com/maps/place/シアター・イメージフォーラム/@35.660289,139.707026,15z/data=!4m2!3m1!1s0x0:0x55b8b4cf1506b4ca?hl=ja-JP


公開直前の試合で惡斗さんが大怪我をし、
ワイドショーやネットで過激な面だけが騒がれたため、
一部世間には女子プロレスラーの話と受け止められているようです。

でも撮られているのは、幼い頃からいろんなものと闘い、
がむしゃらに乗り越えてきたひとりの女の子の人生。

今回の騒動でも、彼女は一切泣き言も愚痴も言わず、
逆に心配している周囲の人たちを気遣っているそうです。

この前、お会いしたとき、まだ両目の視力が完全に戻っていなかったのだけど、
感想を述べた私の声には真実を感じると、落ち着いた声で答えてくれました。
ふだんは儚げな可愛い女の子。
でもリングに上がればキレッキレの迫力あるヒールレスラー。

多くの方に観ていただきたいです。
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