ぽーっと酔っている間に

NHK大河ドラマ『真田丸』のOPを聴くと、
いつもシンバルの人の気持ちを考えてドキドキします。

私が学生の部活動でやっていたような楽団では、
パーカッションは3〜4人くらいでベルリラ、スネア、タンバリン、
コンガ、ウィンドチャイム、ティンパニ、タムタムetc.

膨大な数の楽器を、こまねずみのように回って鳴らしていたのですが、
大御所の資金も潤沢な交響楽団だと、
最後に数回打つだけのシンバルでも、シンバルの人がオンリー担当。

私が中学生の頃、ある大阪のプロ交響楽団が、
最後に一発だけシンバルを鳴らす曲を演奏なさいまして、
そのシンバルの人、最後のそのひと打ちを、
見事にお忘れになったんですね。

周りの音に酔いやすい、聴き手として世界に没入してしまう、
これは体質的にあるもので、
感受性の強いプロの方なら、もっと本来は陥りやすいのではないかと。

スカーとした終わり方になってしまったのですが、
問題はその後で、シンバルの人にギャラを払うのか払わないのか、
大阪商人たちが大揉めに揉めていたことが印象に残っています。

『真田丸』で最後のほうにしか出てこないシンバルの人、
いまうっかり仲間の音に聴き惚れていないかな、
タイムワープしていないかな、
何度聴いても、シャーンと音が鳴るまでドキドキしてしまいます。

私は高校の模擬試験のとき、
例文の小説があまりに美しくてぽーっとなって、
問題を解くことを忘れてほぼ白紙で出したことがあります。
ぽーっとなってもらえる文章を書きたいものです。
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