スポニチで連載小説

もう4月も終わりなんですね。
早いわー。

なんでも人間は、19歳までで、
人生の時間の半分を体感するそうですよ。
20歳から以降は、あとの半分を小刻みに消費していくのだとか。

私なんて、今月はじめにおせち料理を食べた気がしています。
豆まきもお花見も、つい昨日のことのよう。

明日5月1日から、スポニチで官能小説を連載します。
『夜を溶かして抱いて』
両片想いの義姉と義弟の物語。
良かったら読んでくださーい。

『ラ・カージュ・オ・フォール』

梅田芸術劇場で公演された
『ラ・カージュ・オ・フォール』を観てきました。

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千秋楽。

友達の多岐川装子ちゃんも出演しているので、
約10年前と今回と二度目の観劇。

凄かったー!
熟年ゲイカップルのラブストーリーです。
華やかで、熱気に溢れていて、
たぶん人生でいちばん心に残る舞台。
最後は大スタンディングオベーション。
宝物の時間をいただきました。

梅田駅に降りたのも10年ぶりくらいなのですが、
いろんな路線やら出口やらが入り組んで
エライことになっていて、迷いに迷って
劇場に着いて席に座ったのが、開演3秒前。
スムーズに誘導してくださったスタッフさんの皆さん、
ありがとうございました。

装子ちゃんは6月公演の
音楽劇『マリウス』にも出演しますよ!

土俵問題

大相撲の巡業中に起こったハプニングが
問題になっていますね。

信念に基づいてのアナウンスなら、
こんな人間が死んでいくのを、じわじわと待つしかありませんが、
責任のある立場に就いていると、とっさの緊急事態に慌てて、
舞い上がったままスタンドプレイをしてしまううことも
あるかもしれません。

守るものが多いほどネガティブになってしまいがちですが、
世論にほうでもう少しゆるい感覚でいてあげるのも、
大切なことではないかと。

私は、豊穣の女神に男が闘いを奉納したという
相撲の成り立ちと歴史がある以上、
土俵は男のものであるとの伝統を
かたくなに守ってもいいと思いますし、
同時に、女性力士たちの、
新たな土俵をつくっていければと思います。

以下は、配信中の小説3本を紹介。
閉じられた村の姉弟の逃亡劇、
双子の姉弟のゴアホラー、
不器用な男女の恋愛官能。
どうぞ読んでください。

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●Aube.books
https://www.aubebooks.com/downloads/022-juuya/

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●yomuco
https://www.yomuco.jp/comic/116

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● コミックシーモア:
https://www.cmoa.jp/title/1101207322/
● Yahoo!ブックストア:
https://bookstore.yahoo.co.jp/shoshi-893185/
●kindle:
http://www.amazon.co.jp/dp/B07BT19J8D

太陽の塔内部公開&民俗学博物館

先日は万博記念公園へ。
いま、岡本太郎さん制作の太陽の塔が、
48年ぶりに内部公開されています。

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大阪モノレールの万博記念公園駅から、
なだらかに続く広々とした道を歩いていると、
だんだん近づいてくる太陽の塔さん。

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うわー、正面。圧倒されます。
やっぱりすごいデザインだなぁ。
なんだか長年のお友達のような気持ちになります。

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後ろ姿。
こちらもインパクトのあるお貌です。

想像以上に感動に包まれた内部観覧でした。
展示物はほぼそのまま、
迫力あるBGMも当時と同じ『生命の讃歌』。

照明は、現代の技術で時空を感じさせるものになっています。
個人的には、映像や写真で観た当時の照明も、
かなり格好良くて、変化がもったいなくも感じたのですが、
48年の年月を経たからこその、
岡本太郎さんの遺伝子と、いまも生きている塔を感じられる、
力強いライトの意匠でした。

一部、長い年月の間で壊れたものがそのまま置かれてもいます。
一階のゆうるり泰然とした原始時代から、
徐々に階段を上がりつつ時代を昇っていって、
頂上付近で電動ゴリラさんの一部の破損を目にすると、
逆に機械文明の脆さを感じたりもします。

宣伝コピーに書かれているとおり、
まさに岡本太郎の仕込んだ内臓。
地球の胎内を巡る旅でした。

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太陽の塔の内部観覧の後は、同じ万博記念公園内にある
国立民族学博物館を見学。

なんとこちらは写真撮影OK。
オセアニアからはじまって、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各地域の
民族が生んできた様々なものたちに触れることができます。

上の写真は日本の、縄でつくられた大蛇、
下は稲作農家で使われていた道具類。

日本の蛇信仰の歴史については、
『蝮の舌』(うかみ綾乃著)に詳しく記されていますね。
読み返して勉強し直そうと思いました。

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つくりが緻密、でもわかりやすい。
からくり人形を見るように、じーっと眺めてしまう。

お面や人形も数多く展示されています。
こちらは現在のソウル付近にあたる地域の仮面↓

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↑台湾にあたる地域の、結婚式などでふたりでお酒を飲むための杯。
私だったら相手のペースに合わせて飲むのが焦れったくなって
喧嘩しそう。

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収集した当時の、この博物館の機関の方が、
ところどころに説明文を添えてくださっています。
これが、気骨とユーモアと皮肉の籠もったエッセイ風でおもしろい。

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金さえ出せば、一日で目標点数は集められるが、
だったら自分たちが派遣される理由はない。
バンコクでは2、3点にとどめておく、とか、

アメリカ人の“観光客”がおきまりのドルをばらまき、
民族衣装が驚くほど値上げされており、
いまの私の懐では、収集は期待薄、だとか、

プノンペンの“むかしながら”の生活用具収集は、
たとえば日本の祇園の舞子のハキモノ、キモノ、
40〜50年前の家庭用品を集めるのと変わりなく、
そうした収集物を展示すれば、
カンボジアの人は怒るに違いない、とか、

西欧諸国が持ち出したおかげで、
アフリカに本物の民芸品はほぼ残っていないと思われる、
だが“本物”とはなんだろう、

といったことが書かれています。

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↑こういう神様を生み出す人の頭が、神がかっていると思います。

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↑贅沢すぎる籠。

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インドの絵説き用神壇。
素敵です。絵説き師が持ち歩いて、
紙芝居のように扉を開き、神話を語っていたのですって。

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これも大勢でお酒を飲むための、ウガンダの酒つぼ。
いや私はすっごい頑張って飲み競争しそう。
花瓶に使うと、いろいろアレンジしたくなるでしょうね。

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コートジヴォワールの頭上飾と仮面。
重そう。でもめっちゃ被りたい。

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西アフリカの楽器。
人らしきものが乗っていたので、思わずアップに↓

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痛そう。三弦目あたりを弾(はじ)きたい。

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ニューヘプリデス諸島(現在のバヌアツ共和国)で
儀礼に使われていた、太陽の塔に似た人形。
岡本太郎さんはこれを見て、「太平洋ではむかしから
岡本太郎のマネをしていたんだな」とおっしゃったとか。

たくさんアップしていますが、
もちろん展示物のほんのほんの一部です。

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二階へ続く踊り場から撮った、一階の一画。

ところでブログに載せている写真全体に言えることですが、
私には人の写らない写真を撮る天賦の才があるようです。
ふつうに歩きもって撮っており、
周りに迷惑はかけていないと思っているのですが、
後で写真を見ると、本当はこの場所には私ひとりしかいなくて、
目に映っていた人たちは幻だったのかと思ったりします。

いらっしゃったお客さんはご家族連れのほか、
ひとりで静かに観て回る方々も多かったです。

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二階では主に仮面と被り物が展示されていました。

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もう一度、改めて近くに寄って眺めたいなぁ。
なんともいえない魅力的な空間でした。

太陽の塔の内部公開は期間限定ですが、
民俗学博物館や、そのほか万博記念公園内の自然文化園、
日本庭園、バラ園、大阪日本民芸館などは常時誰もが入れます。
15日までは桜まつりも行われ、屋台が賑やかに並んでいますよ。

芝生の木陰にシートを敷いてお昼寝している人たちもいて、
なんて贅沢な時間の過ごし方かと。

私もどうしてもお酒を飲まなくてはいけない気分になって、
700円のライム無しのコロナビールを買いました。
陽光の下、太陽の塔と向かい合って飲むビールは、
幻のライムの味がしましたよ。

『愛を漁るふたり』配信開始

新刊『愛を漁るふたり〜揺らめく月の誘惑』が、
夢中文庫より配信中です。

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● コミックシーモア:
https://www.cmoa.jp/title/1101207322/
● Yahoo!ブックストア:
https://bookstore.yahoo.co.jp/shoshi-893185/
●kindle:
http://www.amazon.co.jp/dp/B07BT19J8D

《あらすじ》
繋がっているこのひとときだけ、彼への愛しさを欲情に変えて解き放てる──沙友紀はいたって生真面目な性格。彼に二股をかけられ、突然の別れを告げられた傷心の沙友紀が実家に行くと、母に会いに来た青年・湊人と出会い、初対面で見透かされ、追い打ちをかけられるような一言を浴びせられる。後日、職場に現れた湊人から「好きでもない男と純粋に愉しんでみないか」と誘われ、流された沙友紀は激しい快感に支配され自ら求めるほどに乱れた。そして、それは苦しい恋のはじまりでもあった。愛し方を知らないことより、残酷なことってなんだと思う──その答えは…天然石に願いを込めて、切なく揺れ動く。


これを書くために、アクセサリーや天然石のことを
ひたすら調べ続ける毎日でした。
こういう乙女知識、たまには実生活でも活かしたいです。

ぜひ読んでくださいませ。

満開の時期の東京でした

昨日まで東京仕事。
二週間ほど前にホテルを取るときは、
なぜかどこもいっぱいだなぁと思っていたら、
ちょうど桜の見頃だったんですね。

SNSの普及で、日本の桜を知る人が世界に増え、
海外からの観光客が急増しているのだとか。

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初日はお世話になった編集者さんの最後の出勤日に、
新しい担当さんとの顔合わせを行っていただいて、
出会いの尊さを思うひとときでした。

その勢いで飲んで食べて、そのまま毎日が二日酔いでした。

上野に行く機会もあり、せっかくなので不忍池を散策。
お天気にも恵まれ、お花見客で溢れています。

お猿さんが大道芸をしていたり、
屋台からはアユの塩焼きやスモークチキン、トウモロコシ等の
いい匂いが漂ったりで、お祭り気分。

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そんなうららかな中、私が向かうのは、

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不忍池のほとりにある、ピンク映画館の上野オークラ劇場。

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現在、『溺愛』の高原秀和監督の作品が、二本上映されています。

『フェチづくし 痴情の虜』主演:榎本美咲、涼南佳奈、NIMO
『蒼井そら 肉欲授業』主演:蒼井そら

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榎本さんの、そこはかとなく精神のイッている女の子の目つきがイイ。
映像も美しいです。
同じ部屋の中で、カメラワークが、
日常と、日常を突き抜けた変化を映しています。

特に十数年前のご作品、『肉欲授業』が素晴らしい。
社会から外れているけれど、特に悩んでいるわけでもなく、
一生懸命生きているけれど、肩の力が抜けきった女の子の、
一瞬の飛翔と永遠の堕天。

これはもう一回観たい。
脚本もさることながら、
映画ならではの映像の構図と、編集の妙、
そして蒼井そらさんの演技が凄い。

少女の屈折が描かれているようでいて、
乾いた屈託の無さがあり、
昨日までの自分を許されて、
よっし明日の朝もとりあえず起きよう、と思う作品。

それにピンク映画館って、なんて居心地の良い場所なんでしょう。
上野オークラの場合は入場料1600円で一日中いられるし、
休憩時間がないので、客席はずっと薄暗いままだし、
ロビーでふつうに煙草が吸えるし、
お腹が空いたら250円でカップラーメンが食べられるし、
あんぱんとかもあるし、アイスクリームもビールも売ってるし、
深夜も営業しているから、終電を逃したら寝に行ってもいいしで、
私が男だったら、なにもない休日は
ずっとここでだらだらと過ごしていたいなぁ。
私の行った日は女性客も何人かいましたが、
皆さん女装の男性のようでした。

さて、お花見客で溢れている東京だったので、

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渋谷での打ち合わせの後、タクシーがつかまらず、
深夜の2時に、まさかのタクシー難民となって、
目黒のホテルまで歩いて帰るなどのアクシデントもありました。

あと、女性編集者さんとバーで打ち合わせをしていたら、
お隣にふたり連れの白人男性がいて、
それがかなり腐女子心をくすぐる風情で、
見た感じ、アメリカンな20代と、スーツの似合う50代。

意外と20代のほうが責めだったりして…
でも50代のほうがスーツの下はマッチョだったりして…
などと妄想していたら、
いきなり彼らが声をかけてきました。
「お酒を奢っていいですか」「カラオケ行きませんか」

あーガッカリ。なんだよ女をナンパしちゃうのかよカラオケとか
行きたいのかよあー残念。

おふたりとも出張中の米軍関係者で、
お酒を奢らせはしませんでしたが、お話はおもしろかったです。
でも貴重な日本滞在期間のひとときを私たちのような女との会話で
潰すなんてガチな雰囲気があるだけに返す返すもマジかよあー残念、
と心で呟きつつ、
魅力的な人たちに思わぬ取材をさせていただけて、楽しい一夜でした。

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そして最終日。

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以前住んでいた町のご近所さんたちとの、
毎年恒例の、砧公園でのお花見会。

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元定食屋のお母さんがご馳走をつくってくださり、
かつての常連さんたちと、お酒を片手に囲みます。

駅から公園に向かう途中、
懐かしい商店街の人たちとも再会できて、嬉しかった。

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頭上は桜、また桜。
桜の枝は毛細血管のようだといつも思います。

昔から、桜の咲いている時期は虫が出てこない、
だから地べたに寝転んでも平気、
そうして花びらが散り終わった頃に、虫が湧いてくる、
…と言われているのですって。
桜の下には死体がある、を連想させます。

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飲んでいる間中、ちらちらと花びらが舞っていました。
お酒にもお弁当にも載って、
みんな花びらと一緒に飲んで食べていました。

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こういう一日があるだけで、三ヶ月は生きていける。
つくづく、いい町に住んで、
いい人たちと交流させていただいていたなぁ。
それは戻れるような場所として永遠に持っていて、
戻らない場所なんだよなぁ。

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さて奈良に帰って、また仕事です。

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庭の桃、木瓜、水仙。

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フキノトウはトウがたっていました。
紅梅もきれい。

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仕事です、と言いつつ、今日は母と宝塚へお出かけ。

環状線や福知山線の車窓からは、桜の下でお花見をしている
人たちの楽しげな様子と、川面に移る桜の影。
関西は関東よりも開花が遅く、風も柔らかいので、
いまは満開から散りはじめの、見応えのある時期ですよ。
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