太陽の塔内部公開&民俗学博物館

先日は万博記念公園へ。
いま、岡本太郎さん制作の太陽の塔が、
48年ぶりに内部公開されています。

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大阪モノレールの万博記念公園駅から、
なだらかに続く広々とした道を歩いていると、
だんだん近づいてくる太陽の塔さん。

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うわー、正面。圧倒されます。
やっぱりすごいデザインだなぁ。
なんだか長年のお友達のような気持ちになります。

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後ろ姿。
こちらもインパクトのあるお貌です。

想像以上に感動に包まれた内部観覧でした。
展示物はほぼそのまま、
迫力あるBGMも当時と同じ『生命の讃歌』。

照明は、現代の技術で時空を感じさせるものになっています。
個人的には、映像や写真で観た当時の照明も、
かなり格好良くて、変化がもったいなくも感じたのですが、
48年の年月を経たからこその、
岡本太郎さんの遺伝子と、いまも生きている塔を感じられる、
力強いライトの意匠でした。

一部、長い年月の間で壊れたものがそのまま置かれてもいます。
一階のゆうるり泰然とした原始時代から、
徐々に階段を上がりつつ時代を昇っていって、
頂上付近で電動ゴリラさんの一部の破損を目にすると、
逆に機械文明の脆さを感じたりもします。

宣伝コピーに書かれているとおり、
まさに岡本太郎の仕込んだ内臓。
地球の胎内を巡る旅でした。

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太陽の塔の内部観覧の後は、同じ万博記念公園内にある
国立民族学博物館を見学。

なんとこちらは写真撮影OK。
オセアニアからはじまって、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各地域の
民族が生んできた様々なものたちに触れることができます。

上の写真は日本の、縄でつくられた大蛇、
下は稲作農家で使われていた道具類。

日本の蛇信仰の歴史については、
『蝮の舌』(うかみ綾乃著)に詳しく記されていますね。
読み返して勉強し直そうと思いました。

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つくりが緻密、でもわかりやすい。
からくり人形を見るように、じーっと眺めてしまう。

お面や人形も数多く展示されています。
こちらは現在のソウル付近にあたる地域の仮面↓

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↑台湾にあたる地域の、結婚式などでふたりでお酒を飲むための杯。
私だったら相手のペースに合わせて飲むのが焦れったくなって
喧嘩しそう。

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収集した当時の、この博物館の機関の方が、
ところどころに説明文を添えてくださっています。
これが、気骨とユーモアと皮肉の籠もったエッセイ風でおもしろい。

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金さえ出せば、一日で目標点数は集められるが、
だったら自分たちが派遣される理由はない。
バンコクでは2、3点にとどめておく、とか、

アメリカ人の“観光客”がおきまりのドルをばらまき、
民族衣装が驚くほど値上げされており、
いまの私の懐では、収集は期待薄、だとか、

プノンペンの“むかしながら”の生活用具収集は、
たとえば日本の祇園の舞子のハキモノ、キモノ、
40〜50年前の家庭用品を集めるのと変わりなく、
そうした収集物を展示すれば、
カンボジアの人は怒るに違いない、とか、

西欧諸国が持ち出したおかげで、
アフリカに本物の民芸品はほぼ残っていないと思われる、
だが“本物”とはなんだろう、

といったことが書かれています。

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↑こういう神様を生み出す人の頭が、神がかっていると思います。

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↑贅沢すぎる籠。

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インドの絵説き用神壇。
素敵です。絵説き師が持ち歩いて、
紙芝居のように扉を開き、神話を語っていたのですって。

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これも大勢でお酒を飲むための、ウガンダの酒つぼ。
いや私はすっごい頑張って飲み競争しそう。
花瓶に使うと、いろいろアレンジしたくなるでしょうね。

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コートジヴォワールの頭上飾と仮面。
重そう。でもめっちゃ被りたい。

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西アフリカの楽器。
人らしきものが乗っていたので、思わずアップに↓

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痛そう。三弦目あたりを弾(はじ)きたい。

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ニューヘプリデス諸島(現在のバヌアツ共和国)で
儀礼に使われていた、太陽の塔に似た人形。
岡本太郎さんはこれを見て、「太平洋ではむかしから
岡本太郎のマネをしていたんだな」とおっしゃったとか。

たくさんアップしていますが、
もちろん展示物のほんのほんの一部です。

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二階へ続く踊り場から撮った、一階の一画。

ところでブログに載せている写真全体に言えることですが、
私には人の写らない写真を撮る天賦の才があるようです。
ふつうに歩きもって撮っており、
周りに迷惑はかけていないと思っているのですが、
後で写真を見ると、本当はこの場所には私ひとりしかいなくて、
目に映っていた人たちは幻だったのかと思ったりします。

いらっしゃったお客さんはご家族連れのほか、
ひとりで静かに観て回る方々も多かったです。

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二階では主に仮面と被り物が展示されていました。

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もう一度、改めて近くに寄って眺めたいなぁ。
なんともいえない魅力的な空間でした。

太陽の塔の内部公開は期間限定ですが、
民俗学博物館や、そのほか万博記念公園内の自然文化園、
日本庭園、バラ園、大阪日本民芸館などは常時誰もが入れます。
15日までは桜まつりも行われ、屋台が賑やかに並んでいますよ。

芝生の木陰にシートを敷いてお昼寝している人たちもいて、
なんて贅沢な時間の過ごし方かと。

私もどうしてもお酒を飲まなくてはいけない気分になって、
700円のライム無しのコロナビールを買いました。
陽光の下、太陽の塔と向かい合って飲むビールは、
幻のライムの味がしましたよ。
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