料理

スポニチで連載中の『夜を溶かして抱いて』。

小料理屋が舞台で、
義弟のほうはたいていムスッと黙って
フライパンに向かっているのですが、
義姉のほうは、カウンターごしにお客さんと談笑しながら
料理しています。

書きながら、この人、よく他人と会話しながら
卵を溶いたりアジを切ったり出来るなぁと感心。

昔から、たまに私が料理をすると、
初めて見る人に「なんか怒ってる?」と訊かれます。

いや、複数のメニューの段取りを組んで、
キュウリに塩を振って、ナスを炒めて、
肉に下味つけて焼いて、タレをつくったりしつつ、
料理は温度も味のうちだから、
仕上がりの順番を秒差で計算して、
さらに空いた数秒間にボールのひとつも洗いたいもの。

集中しきっているの。
集中しないでなにが料理か。

そして仕上がった後は、
冷たいものはシャキッと冷たいうちに、
熱いものはトロトロに熱いうちに食べてほしいの。

卵料理なんか、時間が経つほどに、せっかく絶妙なバランスで
こさえた白身のトロミが冷えて固まってしまうのよ。
食感も味のうちなのよ。
喋ってないでさっさとひと口でもいいから食べて!

だから、にこやかに他人と話しながら
一品でもつくれる人って、
余裕を醸していて美しいけれど、
見ていて腹立ちます。

野菜も魚も、冷えているうちにささっと切って、
ささっと皿に盛って出してくれ。
というか、食べ物の上で喋るな!

うるさいですね。
書きながら主人公に文句をつけている自分に疲れます。

今日はナスとひき肉炒めと、
もやしと豆腐のベトナム風和え物、
ご近所さんからいただいた野菜で和風サラダをつくりました。
庭で採れた大葉が爽やかな夏味。
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