シガール

仲良しの女の子から、お菓子をいただきました。

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召し上がったことのある方も、多いと思います。
YOKU MOKUの「シガール」。

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この缶のデザインで、まず「懐かしい、嬉しい!」

ただ、相手は若くてお洒落な女子なので、
「なんでこれ?」
若い女子って、同じ値段なら、
なんというか、もっとしゃらくさい感じのブランドに行きそうです。
すると、「自分の幼少期の贅沢品で、好きなので…」

そう、これはブルボンの「バームロール」や「ルマンド」と並んで、
おやつに出たら特別な気持ちになる、お菓子の巨頭でした。

でもスーパーやコンビニには置いてなくて、
たまにお中元やお歳暮でいただくと、
親から許された2〜3本を、
くるくるロールをめくるように真ん中からガジガジして、
ボロボロとクズをこぼし、
「きれいに食べなさい」と叱られるのです。

ふつうに齧っても、粉や欠片が落ちてしまうので、
小学二年生あたりになると、
空気を吸いぎみに齧るコツを覚えます。

「大人になったら、好きなだけ食べよう!」
そう夢見つつ、
いざ大人になると、なんとなく縁遠くなるもののひとつでもあり、
それがいま目の前に、ずらっと並んでいるなんて。
何本食べても良いだなんて。

子供の頃の夢が叶っているんだ。すごい!

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まずは空気を吸いぎみに何本かいただきます。

あ、だから「シガール」という名称なのか。
いま気がついた。
吸いぎみに食べるのは正しかったんだ。

スースー齧って味わって、
最後の3本くらいは、くるくるガジガジしようっと。

旧奈良監獄見学4

旧奈良監獄見学の④です。

また外へ出ると、体育館が。
中には入れなかったので、下にある窓だけ撮影。

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寒いだの暑いだのとは言っても、
この建物が建てられた明治時代当時の日本には、
文化やモラルのレベルを諸外国に見せる必要もあり、
収監者の人権を尊重する施設となっています。

このことは政府、犯罪者、被害者、それぞれの目線で見れば、
また感じ方が違ってくるでしょうね。
個人的には、性犯罪や幼児に対する犯罪を犯した人間を、
税金を費やしてまで更生させる必要はあるのかなと
思いもします。
更生の可能性もどこまであるのか疑問。
どんな目に遭っても、昨日より善き者であろうと、
努力する人間にこそ、手が差し伸べられてほしい。

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精神疾患舎を隔離する「隔離病舎」。

「精神疾患舎が大声を出したり、暴れたりした場合に、
隔離するのに使用した」建物。

見た瞬間、胃のあたりがゾクッとしました。
近くで見学していた20歳前後の女の子たちも、
「なんか闇がすごい…中で写真撮りたいけど、
どうしよう、近づけない…」

裏側。

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その横には、奈良奉行所時代の牢舎。
(明治時代には使われておらず、資料として移設されたもの)

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吹きっさらしの狭い小屋。
キリギリスの虫かごに似ていることから、通称「ギス監」と
呼ばれていたそうです。

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裏側。

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写真を撮るのも躊躇する、陰鬱な空気が漂っていました。

でも柱はさすが、太くて頑丈そうな木材。
現代なら値段が張りそうです。

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うーん、胃のあたりが本当にぞわぞわして気持ち悪い。

「順路」と書かれてあるとおりに歩き続けると……

あ、門のある広場に戻ってきた!

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懐かしい。

ここで見学は終了です。
所内にはたった2時間半いただけなのに、
外に出た瞬間の、この嬉しい気持ち。凄まじい安堵感。

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門を出ると、やはり空気をあたたかく感じました。
なんなのでしょう。
ある時代に造られたこの門が、
役割を終えたいまも結界を張っているような。

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来れて良かったです。

この後はホッとした気持ちになりたくて、
帰路途中の和食屋さんへ。

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あわびを、あわびの肝でいただきました。

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フグのひれ酒。
続いてあれこれいただきます。

写真を見返すのは、一日置いてからにします。

旧奈良監獄見学3

旧奈良監獄見学の③です。

この奈良少年刑務所には、私の父もよく仕事で通っていたので、
父の足跡を辿る気持ちもありました。

ここから帰ってきた父はいつも、
「あそこは冷える」「今日もシンシンと寒かった」と。

床は石。

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寮に入ってすぐにあった、この小さな部屋は
なんでしょうか。
扉を閉じると真っ暗になります。
用足しをする場所もありません。

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懲罰房? 三段のスノコはベッドに見えますが。

ちなみに懲罰房は、人権の問題から、大正10年くらいには
多くの刑務所で使用されなくなったそうです。

なにに使われていたのか、
幾種類もの部屋が続きます。

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いったん、運動場へ。
久しぶりの外。

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出てすぐ右側に、紅葉のもみじ。

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ちょっとした排水管等にも、有刺鉄線。

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渡り廊下を歩いて、病棟へ。

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ここでも燃えるようなもみじ。隣で柿がなっています。

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職員用でしょうか。
アサガオと2名以上で入れるトイレは、
この刑務所内で初めて見ました。

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1名用の入院部屋。

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4名用の入院部屋。
かなり広く、トイレもふたつ並んでいます。

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この舎内の病棟だけではなく、
刑務所近くの病院に入院する収監者もいたそうです。
六百数十人の収監者に施設が間に合わなかったのか、
病状によって所外で治療する必要があったのか。

旧奈良監獄見学2

旧奈良監獄見学の②です。

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重厚な扉が続きます。

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木材はなんでしょうか。
デザインに見惚れます。

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第一寮の突き当たりにある広場。

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窓からは若草山と、東大寺大仏殿が見えます。

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次は第二寮へ。

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廊下も同時に監視できるよう、吹き抜け。

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なんだかだんだん寒くなってきました。

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ひとり用の房。

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スピーカーが各部屋についています。

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堅牢な錠。

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第二寮の先の広場。

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窓からの景色。

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続いて第三寮、第四寮へ。

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突き当たり。

時刻は16時を回り、どんどん底冷えしてきます。

次の寮に入ると、全国の刑務所の作業製品が売られていました。

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我が家では昔、奈良刑務所で作られたまな板などを使っていました。
東京でひとり暮らししてからは、刑務所で作られたソファを
使っていたり。

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ひやむぎなど、食べ物もありました。
以前は幾つかの刑務所で、
味噌や醤油なども、作られていたそうです。
現在は製造する壺がすべて寿命を迎え、
代替わりされないままでいるのだとか。

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旧奈良監獄見学1

11月23〜25日に行われた、旧奈良監獄の見学会に行ってきました。
「明治の五大監獄」のひとつで、
ロマネスク調のレンガ造りの建物。

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刑務所ではありますが、明治に建設された美しい建物として、
重要文化財にも指定されています。

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2016年に刑務所としては閉鎖。
2020年に、ホテル等の複合施設になるとのこと。

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曲線を描くレンガの壁。

設計された山下啓次郎氏は、
ジャズピアニストの山下洋輔氏のお祖父さん。
23日には敷地内で、山下洋輔氏のコンサートも行われました。

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刑務所の前に建つ刑務所職員さんたちの官舎はこちら。

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門をくぐると、ちょっと空気が冷んやりしました。

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広大で見晴らしの良い庭が広がっているのに、
この体感気温の違いが不思議。

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正式名称は「奈良少年刑務所」。
収監分類はJA、YA、A。

JAやYAというのは、犯罪を分類した符号です。
J=少年院への収容を必要としない少年、
Y=可塑性に期待した矯正処遇を重点的に行なうことが相当と認められる26歳未満の成人。

他の符号では、
M=精神上の疾病または障害を有するため医療を主として行なう刑事施設等に収容する必要があると認められる者。
W=女子。
F=日本人と異なる処遇を必要とする外国人者。
L=執行刑期が10年以上である者。
などがあります。

その後につくA、Bは、
A=犯罪傾向が進んでいない者。
B=犯罪傾向が進んでいる者。

実際は、この奈良少年刑務所には
少年だけなく、高齢者も多く収容されていました。
年齢を問わず、性犯罪者の更生プログラムも行われていたそうです。

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建物の中に入ります。

書物の倉庫室や所長室などを通り、講堂へ。

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意外にもヒーターがあり、暖かいです。

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この暖かさは、講堂のみでしたが。

夏は天井で扇風機が回るようです。

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展示物の数々。生々しい。

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刑務官の制服と剣。

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建物はハビランド・システムという、放射状の構造。
中央の監視所から、5つの収容棟が一望できるように
なっているんですね。

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窓からの景色。

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「日本煉瓦建物番付」。
この奈良少年刑務所は関取でした。

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談話室は、三つの宗教ごとに、小さな空間がもうけられ、

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仏教、キリスト教のほか、天理教があるのがさすが奈良。
色合いの乏しい刑務所で、
このカーテンだけが鮮やかで襞が美しい。

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中心の監視所から見る、第一寮から第五寮。

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写真の下の、白い蜘蛛の糸のような鉄格子ごしに、
階下が見えます。

まずは第一寮へ。

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三人用の房の扉と内部。

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鳥彌三さん

前回の続きです。
永観堂 禅林寺の後に伺った、
鶏鍋のお店、鳥彌三さん。

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1788年の創業以来、外観はほぼそのままだそうです。

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坂本龍馬もこの暖簾をくぐったのでしょうか。

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個室の前にあったつくばい。
ガラス(?)の鯉がいます。

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こちらは明治時代の後に増築された部屋ですが、
畳にテーブル&椅子が龍馬っぽいです。滾ります。

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左の額縁の文字は、「無事」と書かれているそうです。

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窓からの眺め。
風が吹くと揺れる柳が色香を漂わせます。

まずは生ビールをいただき、

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一品目。奥のは豆腐。愛らしい小鉢。

お食事しながら写真を撮るのは一皿目だけ、
と思っていたのですが、
その後、中居さんがお料理を運ぶたびに、
「お写真撮はらるなら、取り分ける前にどうぞ。 
いえ最近は、撮らはるお客さんも多いよって」と、
私の前にお皿を置いてくださりました。

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鴨ロース。
味はもちろん、鴨独特の程よい硬さが歯でも美味。

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鳥皮の揚げせんべい。
これだけ食べて飲み続けたくなります。

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だし巻き卵。
大阪生まれ奈良育ちの私としては、
卵焼きは塩味ベースの、出汁は入れないシンプルかつ、
混ぜ具合も黄身と白身が混ざりきっておらず、
焼き加減は白身がまだトロッとしているのが好きなのですが、
これは生まれて初めて美味しかった。

美味しいと思ったら日本酒もいただきたくなります。

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伏見の純米吟醸。
お花の金箔は、お猪口の模様にも見えますが、
お酒に入っているものを、中居さんが
「綺麗に注げるかしら、あ、できそう」と、
丁寧に注いでくださったもの。
すっきりとしたお味です。

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唐揚げ。
ひと口いただいた時点で、日本酒がさらに愛しくなり、追加。

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お鍋は、一品目をいただく前からスープがぐつぐつしていて、
中居さんが湯呑みにスープを注いでくださります。
濃厚で上品で、なんというか舌の深いところまで染み込みます。

このお店の素晴らしさのひとつは、中居さん。
基本的には個室ならではの
身内同士の気兼ねの無さで過ごしつつも、
お代わり等をいただきたいときに、さらりと来てくださいます。

なんか鍋料理って、おじさんが仕切る飲み会などではよく
注文されるのですが、
女性や若い男性は、よそったりするので忙しくなりがちで、
かといってお高いお店だと、中居さんがずっとそばにいて、
よそっていただくのは、たとえば家族だと、
はい最初にお父様、次、お母様、次にご長男さん、ご次男さん、
最後にご長女さん、という感じで、
私、それがうっとうしくて苦手で、
お鍋なんか、好きな味で好きなものを食べたいし、
自分のペースで楽しみたいし、と、
外で鍋料理を食べることに偏見があったのですが、
このお店はとにかく美味しくて美味しくて、
しつこいですが美味しくて、
時間の過ごし方もゆったりとし、舌も心も輝くひとときでした。

骨つきの鳥と京野菜、お豆腐、お餅を堪能した後、
ふっくらと柔らかな雑炊をいただきます。

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デザートはほうじ茶と一緒に。
竹串で閉じられた笹の葉を開くと、

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わらび餅。
ぷるぷるむにょむにょして、口の中で溶けます。溶けます。

お店を出た後は、食材を見て回るだけでも楽しい錦市場を歩き、
母へのお土産に鯖寿司を。

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脂が乗った鯖で美味でした。

帰宅後は、まず関口雄渾を検索。
札幌に美術館があるようです。
機会をつくって行きたいなぁ。

というわけで、秋の京都、
贅沢な時間をいただきました。

永観堂 禅林寺

お天気に恵まれた先日、京都の永観堂 禅林寺へ。

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素晴らしい紅葉。

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歩きながらたまにスマホをかざして
撮っただけなのですが、
どこから見ても木と目が合います。

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木々も葉っぱも余計なことを考えず、
ただ命を燃やしている、という感じ。

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釈迦堂の池。

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人がたくさんいたのに、
たったひとりで歩いている感覚になりましたよ。

紅葉シーズンのいまは、
拝観料が600円から1000円に値上がりしているそうで、
一緒に行った京都人が、思わず受付で「ボるなぁ!」

でも中に入ってみると、
日々、大勢の人間が廊下や畳を踏みしめる建物の、
こんな見事な木組みや瓦を維持なさるのは
さぞかし大変で、ありがたいこと。

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阿弥陀堂には、左横を向いているお姿の
「みかえり阿弥陀」がいらっしゃいます。

横を向いている阿弥陀如来。
これはもう感情を持っていらっしゃるようでした。

お顔を向かれている左から見上げると、
なにかお声をかけられている気さえして。

永保2年(1082年)2月15日、
このお寺の第七世住職である永観律師が、
明け方の冷え切ったお堂で行道の修行(歩きながら念仏や
お経を唱える修行)をしていたところ、
阿弥陀如来が須弥壇から降りてきて、
永観律師を先導するように前を歩かれたそうです。

驚いた永観律師が立ち止まると、
阿弥陀如来が振り返って、
「永観、遅し」と告げられたのだとか。

それ以来、阿弥陀如来は、
振り返ったお姿でいらっしゃるそうです。

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阿弥陀堂を出て、こちらは放生池。
水面に映った木々も輝いています。
錦鯉が気持ちよさそうに泳いでいました。

それから階段を上って上って、
多宝塔から望む京都の町並み。

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細い階段なので、皆さん、手摺りは高齢者に譲りつつ、
また下りて、

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イチョウの絨毯。

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神々しい。

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モミジの葉っぱは重ならず、
枝が傘のように広がります。
この美しい湾曲、写真で伝わるでしょうか。

このお寺では、関口雄渾という画家の絵にも出会いました。
奉納なさっている絵の中でも特に、
画仙堂の「翳る」という、月の絵が圧巻。
死に包み込まれて許されるような。
この絵を見るためだけにでも、また来たい。

永観堂 禅林寺だけでも一万歩ほど歩き、
その後、哲学の道を散策。
さらにタクシーで祇園四条へ。

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四条大橋から望む鴨川の眺め。

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高瀬川に沿う道には、紅葉した桜の落ち葉。

目指すはこちらです。

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坂本龍馬も通ったと言われる、鳥鍋のお店、鳥彌三さん。

お雛様あれこれ

いただきものの、京都のひとくち大福もち。

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小さくて、気軽につまめるのが嬉しいです。
お味も上品で美味しいんですよ。

ところで以前、雛人形を供養に出した話を書いたところ、
「うちも出しました」「うちも考えなきゃ」というお声を
いただきました。
人形供養って、なかなか踏ん切りがつかないし、
出した後は、しばらく淋しいものです。

「タンスの肥やし」という言葉がありますが、
使わないものでも、家のどこかにあるだけで、
心の肥やしになる面があります。
自分で買ったものでも、いただいたものでも、
そのときの気持ちと思い出が、いまもそこで眠っているような。

ただ、確実にいつか捨てるのであろうもので、
それがお人形やヌイグルミだと、
暗闇で姿が変容していくのも忍びないこと。
生物に似せてつくられたものは、
つくられた責任を持っている気がします。

友人は、20年数ぶりにお雛様の入っている箱を
開けてみたら、お顔にびっしりとカビが生えていて、
思わず無言で蓋を閉じたそうで……
うん、そうなりますよね。
もちろんその後、心を落ち着かせてもう一度出し、
お顔まわりを和紙で大切に包んで、供養に出したそうです。

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こちらは昔、ファンからいただいた月見雛と七夕雛。

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年がら年中飾って、もう10年くらいになるかな。

「ボヘミアン・ラプソディ」

今日は「ボヘミアン・ラプソディ」を鑑賞。
素晴らしかった。
観終わったいまも、頭の中でクイーンが流れています。

映画がはじまる前の、
20世紀フォックスのオープニングの演出で、
早くも涙腺が溶解。
そのまま最後まで、心臓がドクドク鳴りっぱなし。

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天と繋がっているような声、佇まいを持っている人です、
圧巻は、1985年のライヴエイドのシーン。
現存しているステージ映像が見事に再現されているだけでなく、
汗まみれで歌うフレディとメンバーたち、お客さんたちの表情が
濃密に描かれているのが、映画ならではの力。
美しく悲しみを予感させるシーンなのに、
心が熱くなってじっとしていられない。

「ウィ・ウィル・ロック・ユー」の場面では、
自分も一緒にドンドン・パン、としそうになりました。
客席の周りの人たちも、みんなそうだったんじゃないかな。
お客さんは私の世代より上が多く、
ひとりで来ている方がほとんど。
映画も音楽も、結局はひとりで観て聴くものです。
あるいは当時は誰かがいたけど、いまはひとりなのかもしれない。
上映後、明かりの点いた客席からロビーに出るときは、
ぞろぞろと歩くあちらこちらで、洟をすする音が。

公開中に、もう一度映画館で観よう。
音楽の、これでもかという力を浴びせる作品だった。

フレディは日本通で、部屋着でも自宅の庭園にも
和風を凝らしていたんだけど、それはミーハーとか
流行りでやっていただけでない(当時デヴィッドボウイもイギーポップも
和テイスト大好きでしたが)、特に好きな伊万里などに、
独特の業を共感して見ていたんじゃないかな、という妄想。

できれば次はIMAXで観たいのですが、
私のよく行く映画館では4DXバージョンが同時上映されているとのことで。
4DXってシートが映像や音に合わせて揺れて震えて、
匂いが実際に放たれたり、水飛沫なんかのシーンでは
本当にバシャーッとレインコートが必要なくらいの
尋常じゃない水が飛んくるそうで、
「ボヘミアン・ラプソディ」のレコーディング時に
「ガリレオ〜」の後に防音板が崩れるような臨場感や、
ドンドン・パン、の誕生の瞬間の振動、「ライブエイド」のど迫力の真ん中で
肉体を揺らがされるのであれば、生きて帰ってこれなくてもいい気がします。

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でもこの映画館では来年、「おそ松さん」も上映してくれるので、
ファイナルヘラッシュが4DXで味わえるかもしれず、
一カラなど推しCPの苦悩は4DXを揺るがすほど激しそうなので、
来年の春までは生き延びます。

お雛様

雨だけどあたたかい日。

20代の頃はなぜか傘が好きで
和風のものからゴスロリ風のものまで
20本くらいコレクションしていたのですが、
ぜんぶどこかに置き忘れてきてしまうという、
傘らしい運命の子たちでした。

傘全体が桔梗の形をしている濃藍色のものが
いちばんのお気に入りでしたが、
お揃いで買った母のものがまだあるので嬉しい。

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先日は大阪在住の画家さんと昼飲み。
写真はその方と以前に飲んだ、
「なら泉勇斎」の日本酒の写真。
画廊の中にある、上品な立ち飲み屋さんです。
今回は写真を撮る間もなく喋り続けていました。

最後に飲んだフグ酒が美味しかった。
奈良や大阪でフグ酒を頼むと、たいてい
火を点けるのは厨房でやっておいてくださるのが、
お互いに楽で良いです。
私は点けても点けなくても、楽に飲めるのがいちばんです。

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ところでこの度、我が家のお雛様を人形供養していただくことに。

七段飾りを組み立てる体力はもうありませんが、
最後に全員で並んでいただいてカシャリ。
両親がかつて大阪の松屋町(まっちゃまち)で
購入してくれたものです。

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改めて見ると、うちのお内裏様、かなりのイケメンでした。

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お雛様も美女。
ライティングのせいか、お内裏様より年上に見えます。

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ライティングを変えて、女の子の自撮りっぽく、ちょっと上から。

あー、いややっぱり妙齢の女子は、
顔に影を入れたほうが、表情が出て可愛いんだ。
人形師さんの計算が凄いなぁ。

人形供養は、一体あたり千円〜二千円する場合もありますが、
思い出の額なら、高い安いは人それぞれですね。
うちのお雛様たちは、京都の妙心寺さんで供養していただきます。
長い間、一緒にいてくれたことに感謝。
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