先日は、原作映画の試写会。

出演女優さん3人と、高原秀和監督を囲んで。

素晴らしい映画になりましたよ!
原作はこれからAube booksでアップし、
https://www.aubebooks.com/映画の情報公開は2月末になります。
皆さんに観ていただくのが楽しみ。
試写会の後は、大人数での賑やかな打ち上げ。
その後は高原監督と一緒に、
稲田錠さん(G.D.FLICKERS )のロックバー「CHERRY-BOMB」へ。
お店は高円寺駅の近く。
高円寺は、私もライブやリハでよく通った、思い出の深い場所です。
'90年代当時は、ライブハウスもリハスタジオも、
スタッフさんが赤い髪のタトゥー&ピアスのお兄さんだったり、
トイレは落書きとタバコの吸い殻だらけだったりで。
デビュー当初は、「こんな荒んだ場所が私の職場になるの?」と、
引いた部分もあったのですが、
演っているうちに、大好きな場所になって。
今のなにもかもが綺麗になりつつある時代は、逆に、
デコボコのアルミ灰皿のあるライブハウスが恋しいなぁ。
「CHERRY-BOMB」は、昔ながらのロックファンはもちろん、
女性がひとりでふらりと入っても、居心地よく飲めるお店。
ここでボブ・ディラン&ザ・バンドのアルバムを聞けて幸せでした。
あと、ラム酒が好きで飲みすぎるので、
年に一度くらいしか飲まないことにしているのですが、
この夜は特別に1杯だけ飲みたくなりました。
3杯飲みました。美味しかった。
翌日は昼間から女子会。

一応、バレンタインデーだったのですが、
昼過ぎには全テーブルが、ほぼ女性グループで埋まって華やか。

昼間のギネス。

サンドイッチ&ポテト。
チーズスティックやクッキーも。
職業も年齢も違う、その世界で活躍している方々とのお話は
尽きることなく面白く、
仕事関連の話もしなきゃならないのが後回しになったまま、

夕方からは、釣り掘のある居酒屋さんへ。
自分で釣った魚介類を、
その場で捌いて出してくださるお店。

私、室戸の漁師の孫だから頑張りました。

すると、

けっこう難しいヒラメを釣りましたよ!

アワビと車海老も。

お造りも美しい。

飲んだのは高知の純米酒「酔鯨」。

ご一緒した漫画家さんが釣ったアジ。

釣ったものはお刺身、揚げ物、天ぷらなど、
いろいろな料理法を注文でき、
アワビはバター焼きでいただきました。


ヒラメとアジの骨は、最後に油揚げでカリカリと。
日本各地&海外からのお客さんも、
釣りとお料理で盛りあがっていらっしゃいました。
続いての三軒目も日本料理屋さん。

フグ皮。

カウンター席は、職人さんたちの
手際よく綺麗に盛りつける技も見せていただけますね。
こちらはおじさん客ばかりで、
これもまた楽しい雰囲気でした。

塩造り。
本当はホタテもありまして、撮る前に誰かが食べました。

白子とあん肝。


ウニ巻きと、大分の焼酎「閻魔」。

いろいろ食べて、続いて四軒目。

タコの唐揚げと、珍しいボラの刺身。
ボラって、今までは黒鯛釣りの邪魔をする魚という印象で、
釣ったらすぐにリバースしていたのですが、
(上のほうで群れで泳いでいるから、下にいる黒鯛に
釣り針が届く前に、咥えられてしまうのです)
いただいてみると、まあ、身の詰まった逞しいお味。

大切に味わいました。
カレイの一夜干しも美味。

美味しさと楽しさと、未知の文化に触れるというのは、
心も胃袋も際限なくふくらみます。
素敵な一日に感謝。
そして翌日は、大先輩とお会いしました。
私はこの三日前に誕生日を迎え、
自分ではけっこうな年齢になったつもりでいたものの、
20歳年上のその方は、いまもさらにお美しく、
明るく凜となさっていて。
年齢や世間などを超越しているその方とご一緒していると、
自分も20年後、そのさらに先が楽しみになり、
改めて一歩を踏み出す気持ちになります。
考えてみれば、高円寺でライブをしていたのが20年前まで。
人生は意外と長いし、
上手くいかないときも、もちろんあるけれど、
意地でも一行を書いたら、なんとか二行目に続き、
いつの間にか勢いに乗って次のページへと続く。
私からその方にお声をかけるなんて、
ちょっと勇気の要ることでしたが、
誰かの勇気を、自分が損してでも流す方ではなくて。
今もご一作ご一作、人の温かさやどうしようもなさや
懸命な駆け引きが、
新しい形で描かれていて、同時にどんどん腑に落ちる。
なんだか、人生でこんなにも好きな方が、
同時代にいらっしゃるなんて、凄いことです。

アフタヌーンティも素晴らしかった。
日本が洋を取り入れた時代から続く、老舗会社のお店。
お洒落でありつつ、
この国に長く根付いている優しい素朴さがあります。

バターの効いたタマゴサンドが特に美味しくて、
心が輝くと、舌も輝き、
二人前を、ほぼ私ひとりでいただき、

最後はさすがにお腹がふくれたので、
ケーキ一個だけ、また勇気を出して、
「これ、ビニール袋に入れて持ち帰っても良いですか?」
と(上品なその方に恥をかかせてはいけないと思い)伺うと、
「もちろんよ。せっかくのものを残してはもったいないでしょ。
私もビニール袋を持っているの」
これが美しいということ。
翌日、奈良でありがたくいただきました。
するとスポニチの大泉りかちゃん、深志美由紀ちゃんとの
連載原稿が一本足りないことが判明し、急いで書くべき状況に。
なぜか3人揃って、
同じようにスケジュールを勘違いしていたという。
楽しいから良いですけどね。
遅れたら編集者さんは楽しくないですね。
慌ててちゃんと書きました。
さあ、映画があまりにも素晴らしいので、
原作の磨きに気合いを入れないと。