『zk/頭脳警察50』『多岐川装子 金子みすゞ』

『zk/頭脳警察50 未来への鼓動』『多岐川装子 金子みすゞの3三篇の詩によせて』

なんだか暑いな、と思っている間に蝉が鳴きはじめ、
最近はその声を聞かなくなったな、と思っていたら、
虫にも快適な温度があるようで、ちょっと涼しくなるとまた鳴きだし、
昨夜はどこからかカナブンが家の中に侵入し、
廊下でブンブン飛び回り、真夜中に格闘すること数十分。
虫たちはまだまだ夏を満喫している模様。


いつもとは違う夏のさなかに、刺激を受けた二作品があります。

★『zk/頭脳警察50 未来への鼓動』

予告編


直接リンクはこちら

https://www.youtube.com/watch?v=OTmf98SKEQ4


闘いとあらがいと、とてつもない許容に満ちたドキュメンタリー。

これを観て、年齢に関係なく、生き方が変わる人もいるだろうし、
自分の人生の振り返り方が変わる人もいるかもしれない。

誰かが、なぜそのとき闘うかって、
それは自分なりの愛を信じているから。
そして、こうするしかないから。

映画内で歌われている中で、私がいちばん好きなのは
PANTAさんの『七月のムスターファ』。

ムスターファとは、イラクの大統領だったサダム・フセインの孫。

イラク戦争が開戦した2003年の7月、14歳のムスターファは、
父のクサイ・フセインと、叔父のウダイ・フセイン、
4人のボディガートといるところを、
200人のアメリカ兵に包囲されました。

数時間に及ぶ銃撃戦。
銃弾が飛び交い、父も叔父もボディガードも撃たれます。
少年である彼は、泣き叫ぶことも許しを乞うこともできたはずでした。
でも、彼はたったひとりで、アメリカ兵と闘いました。
ボディガードの銃弾を奪い、父の死骸を盾にして、
最後まで闘い抜きました。

なにが正義か、ではない。彼のことを、ただ憶えていてくれ。
そう叫ぶように、PANTAさんがたったひとりで、
クリミアの聴衆の前で弾き語りするシーンが圧巻。


頭脳警察の音楽面、エンターテイナーとしてのお姿が
掘り下げて描かれているのも素晴らしい。
でも、折々で吹き出すシーンもあり
(TOSHIさんが、戸籍が抹消されたことに気づかず、
数年間ふつうに暮らしていたとか)、厚みのある100分弱。

あらゆる世代の、いろんな人が、
胸を刺すフレーズに出会うと思います。


個人的にも、観ながら思い出すこともあり、
たとえばイラク戦争時、私はじゃがたらのOTOさんのサウンド
プロデュースで『綾音』というアルバムをつくっていたのですが、
この頃、ミュージシャンの多くが人間の盾でイラクに行ったり
平和活動をしたりして、OTOさんも
「綾ちゃん、僕いま音楽どころじゃないんだよ」とどこかに行き、
レコーディングが一年以上も中断され、
もちろんそんなの存分になさっていただきたいですが、
私的には、会社との契約的にちょっと大変で、
一回だけ戻っていただければ嬉しいですが……
あぁでも連絡がつかない、ご無事なんでしょうか、
と困ったこともあり。

その後、音楽を離れて専業作家になってから、
仕事で行ったある現場で、そこを仕切っている人が、
じゃがたらの元メンバーさんだったりとかで、
ほんと人生いろいろだなぁと思うことしきり。


★多岐川装子『アートにエールを!東京プロジェクト』

(↓この画像は、私がリンクの仕方がいまいちわからず、
繋がっていないんです)
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直接のリンクはこちら!

https://cheerforart.jp/detail/3944


金子みすゞさんの詩に、金益研二さんが曲をつけた3曲。
彼女の自宅で録音、録画されています。

金子みすゞさんの時代から、いまの時代に、
歌いかけているような伸びやかさが凄い。

多岐川装子のブログ

https://ameblo.jp/mama-love-jofre/entry-12620130275.html

3曲めの『わたしと小鳥とすずと』
「みんな違って、みんないい」
とっくに知っていたこのフレーズが、
初めて聞いたように真っ直ぐ胸に入り込んでくる。

映像のバックには、お父様の描かれた絵。
私も装子ちゃんもヤンチャなお父さんを持ち、
なんだかんだ、それが誇り。
齢を重ねるごとに、反抗するものと受け入れるものが、
いい意味で曖昧になる。

脳の機能は、年齢を重ねるにつれ、いろいろ落ちる一方で、
他者への想像力だけは、死ぬまで上がり続けるのだとか。
生きている分だけ、自分なりに想えるものがたくさんあればいいな。
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