『特選小説 人妻コレクション紫』

一昨日はご近所さんたちとお寿司を食べに行き、
その中のおひとり、テーラーのおじさんが、
「あやさんの載ってる本、さっき本屋で見つけて買いました!」と
鞄から取り出してくださったのが、
発売したばかりの『特選小説 人妻ベストコレクション紫』。

4年前に書いた短編『ゆき列車』を、再録していただいています。
周囲に小さなお子さん連れのご家族もいらしたので、
こちらで慌てて早々に仕舞っていただいたのですが、
特選小説にも読んでくださる方にもありがたいことです。

ミュージシャン時代、関西ツアーの前日、
ひとりで前乗りしたときに乗った、
福知山線での思い出を元に書きました。
良かったらお手に取ってくださいませ。


あのときは季節外れの大雪で、車内にも4、5人の乗客がいるだけで、
明日、お客さんが来てくれるのか心細かったなぁ。
結局、初日は電車が前線止まって、客席はとっても淋しくて、
でも、だからこそ東京から来た私を盛り上げよう! と、
お客さんも、前座をしてくださったバンドメンバーさんも
お店のスタッフさんも、
ひとりで三人分くらい拍手して声援をくれた、
特にあたたかい記憶として残っているライブのひとつです。


ところで昨日は、以前お世話になった編集者さんと、
これまた鮮魚料理屋さんへ。
沢山いただいた中、特に秋刀魚のお刺身とホヤにとろけました。

数日前、「お刺身を頼んでおいて残す人が嫌」と書いたので、
「でも仕事上の大人数だと、仕切る側にも事情がありますよね」
という会話になり、
そういえば私も、ひとりではしないのに、
複数で外食しているときにしがちなことが、
冷やしトマトの注文です。

冷やしトマトってあれ、切って並べて
マヨネーズを添えるだけじゃないですか。
それで380円とか400円超えとかするじゃないですか。
でもスーパーに行くと、トマトなんて4個280円で売っていますよ。

「値段の問題じゃない、いまどうしても食べたいんだ!」
というのが、外で呑んでいるときなのですが、
ひとりでいると、等価交換に見合わなすぎるのが
あまりにも歴然としていて、
500円のビールはノリで頼むのに、380円の冷やしトマトは、
どうしてもなにかに負けた気がして頼めず、
そのくせ他人様と呑んでいるときに、
欲望のままに注文してしまうのは、
人間的にいやしいことだと反省します。

でも、外で食べる冷やしトマトは、自分で切って並べるよりも、
ちょっとありがたい気がします。
検索フォーム
リンク
QRコード
QR