東大寺修二会

一昨日のNHKBSの東大寺修二会の生放送、素晴らしかった。

私は何度か、お松明、また格子の外からその準備を
見たことがあるけれど、
咒師作法、五体投地も達陀も、生の映像で拝見できるなんて。

火打ち石でおこした炎。
薄闇で鳴り響く木製の沓の音。
複雑で余韻の深い、そして意外にも生々しい声明。

この行を行う練行衆たちは、2月から庫裏に籠り、
火に当たらず、土におりず、飲食も決められた中でしか行わない、
俗世と離れた生活をして身を清める。

……というようなことを聞いていたのですが、
このコロナ禍では俗世の情報も把握しなければならず、
籠もりの僧同士で密になってもいけず、
祈りと伝統、現状とのはざまでの、
これまでにはないご苦労もあったと思います。

でもほんのわずか拝見しても、ど迫力の行でした。

ところでこの放送を、いままで幾度も奈良を一緒に旅した親友と
ラインしながら観ており、

友「練行衆の中に女性はいないんだね」
私「ここは女人結界」
友「うちらべつに汚くないのにね」
私「女性がいると、男性が汚くなるんだよ」
友「あ、なるほど、納得した」

女人禁制の理由とは、だいたいどこもこんなもので。

ただ、この行のような、通常の女性の体力では難しいもので、
それがたとえ男性によってつくられたものであって、
時代の移り変わりで女性が入る可能性があったとしても、
女性に合わせて内容が変わってはならない、
男性にしかできないもの、
そういうものがあり続けてもいいと思います。

逆もまた然りで。

ちなみに修二会といえば、さだまさしさんの『修二会』。
これが凄まじい楽曲で、
この放送の裏で「生さだ」が放送されており、
急いで録画予約していると、夜中に私が起きてテレビを観ているので、
母が「『おそ松さん』?」とリビングに入ってきて、
「いや、これはね」「あらまあ」となり、
ふたりで体操しながら観ておりました。
清められたぜ。来年はお松明に行きたいな。
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