松谷みよ子さん

児童文学作家の松谷みよ子さんが亡くなられました。
享年89歳。
心からご冥福をお祈りします。

『モモちゃんとアカネちゃん』シリーズは、母親が揃えてくれて、
何度読んでもわくわくした。
小学校中学年になると、当時、絵を習っていた近所の画家さんの
小さな娘さんにせがまれて、
しばらく行くたびに読み聞かせた記憶がある。

小学五年の夏に、『ふたりのイーダ』を読んだ。
夏休みの読書感想文の本にと、小学校の図書室で借りた一冊。

広島の原爆の恐ろしさが、
毎日を伸び伸びと生きていた、生きていたかった、
幼い女の子と男の子の視点で描かれていた。

一度、好きになった作家って、いつまでも好きで、
松谷みよ子さんの作品を読まなくなって長いこと経っても、
東日本大震災の後、ふと、この方だったらこれをどう書かれるのかな、
いまどうしていらっしゃるのかなと、お名前を検索したことがある。


そしていま、夏の昼間、ひとり汗を垂らして『ふたりのイーダ』を
読んでいた、遠い記憶を思い出すと同時に、
ほんのはしくれでも、表現者として生きている自分を
振り返らせていただく。

たまに、五年ぶり、十年ぶりくらいに私の名前を検索して、
「Aja」ではない「うかみ綾乃」のサイトのメールフォームに
辿り着いてくれる人たちがいる。
「98年の、あのライブに行きました」
「20代から30代にかけて、毎回通っていました」
「あの頃の自分はこうでした。その中で、あの歌詞が……」


人生のひとときと重ね合わせて、思い出す人がいる。
思い出してくれる人がいる。
その素晴らしさに感謝。
感謝を、自分なりに返していける人生にしたい。
『ふたりのイーダ』、もう一度、読み返そう。
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